レインズという不動産取引情報のシステムをご存知でしょうか?
これは、Real Estate Information Network Systemの略で、個々の不動産物件の情報交換のためのネットワークです。
これからマンションや戸建ての購入や売却を検討される場合は、ぜひ利用したいところですが、残念ながらこのレインズを利用できるのは、不動産業者に限られます。
不動産業者以外の個人がレインズの情報を閲覧する方法はないものでしょうか。
実は、個人がレインズの情報に基づく取引情報を検索できる方法があります。
個別の物件情報にはアクセスできなくても、不動産価格の相場を掴む方法があるのです。
今回はそのやり方についてご紹介しますね。
スポンサードリンク
目次
不動産取引価格を知る手順!
実は不動産屋以外で、取引事例を把握することができるサイトがあります。
それは、実際の成約価格をもとにした不動産取引情報提供サイトREINS Market Information(レインズ マーケット インフォメーション)です。
それでは、不動産の取引価格をチェックする方法を順番に紹介していきます。
今回は例として、利便性が高く若者が集まる街となりつつある北千住(足立区)でマンションを購入することを前提に、話を進めていきたいと思います。
手順1:マンションか戸建かを選ぶ
トップページを開いた、「取引情報検索」の欄は、
- マンション(左側)
- 戸建(右側)
に大きく分かれています。
今回は、マンションですので、左側のマンションの項目を操作していきます。
手順2:都道府県と地域を選ぶ
プルダウンメニューから、都道府県を選びます。
次に地域を選びます。
北千住があるのは、東京23区東部ですから、こちらもプルダウンメニューから選択します。
「都道府県」も「地域」も必須項目ですから、必ず選んでくださいね。
東京23区東部を選ぶと、地域情報の詳細情報として、「墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区」が表示されました。
これで、具体的にどこ区をカバーしているのかがわかりますね。
手順3:「検索する」ボタンを押す
手順2で項目を選んだあとに下にある「検索する」を押すと、以下のような画面に切り替わります。
ここでは、
- 選択された条件
- 直近1年間の取引情報グラフ
- 追加検索条件
- 取引情報一覧
という大項目が並びます。
選択された条件
この時点では検索条件としては、
建物種別: マンション
都道府県: 東京都
地域: 23区東部
しか選択していませんでしたね。
それ以外は、「指定なし」の状態です。
直近1年間の取引情報グラフ
次に、
- 縦軸に1㎡あたりの単価
- 横軸に築年数
を取った情報をプロットしたグラフが表示されます。
追加検索条件
必要に応じて条件を絞り込んで検索することが可能です。(後述します)
取引情報一覧
画面をスクロールして、下の画面をみるとこのような取引情報一覧が表示されます。
ここでは、上記の追加検索条件で選んだ項目
- 地域詳細
- 沿線
- 最寄り駅
- 駅からの距離
- 単価
- 専有面積
- 間取り
- 築年数
- 成約時期
- 用途地域
- 軸(横軸×縦軸)
に応じて一覧が表示されます。
手順4: 「追加検索条件」を選んで、絞り込む
追加検索条件を任意に選んで、右下の「検索する」ボタンを押すと、それに応じて、
- 選択された条件
- 直近1年間の取引情報グラフ
- 取引情報一覧
は更新して再表示されます。
今回は、北千住のマンションを想定していますので、
足立区を通る常磐線北千住駅にある専有面積60㎡以上のマンション
を選んでみました。
スポンサードリンク
レインズマーケットインフォメーションの上手な活用方法は?
このサイトを活用する最大の目的は、相場観を知るということです。
不動産業者でなければ、個別の取引情報REINS(レインズ)にアクセスすることはできません。
ただ、得られる情報をどのように活用するかで、得られる結果が大きく変わってきます。
不動産を売買する場合、金額は高額です。
もし相場観を把握していなければ、不動産業者に勧められるがまま、相場よりも割高な物件を購入してしまう可能性だってあるのです。
売却の場合も同様です。
もし、あなたの自宅を売却しようとした場合、複数の不動産会社に依頼して査定してもらい、その中からどこかの不動産会社と媒介契約を結ぶことになります。
※一社にしか査定依頼を出さないというのは、絶対に避けるべきです。!!
だから、こんな一括見積のサイトを利用してみるのがもう常識になっていますね。
で、複数社に査定を依頼してみたら、その中でとりわけ高い査定額を出してきた不動産業者があったとします。
その時、あなたはどう思いますか?
「自分の物件を高く評価してくれてる~♪高く評価してくれたこの業者と契約しよっと!」
って思うかもしれません。
でも、そこであなたが相場観を把握していれば、その会社が信用に値するのか、単に媒介契約を結ぼうとしているだけなのかを、判断する材料になるのではないでしょうか。
全て業者にお任せにしてしまうと、数百万円の単位以上に損をするケースが出てきてしまうのです。
だから、こういった情報を活用して、あなた自身が相場観を把握しておくようにしておきたいですよね。
筆者なら、そうやってこの情報を活用します。
まとめ
今回は、不動産業者ではないあなたが活用できる不動産取引情報サイト(レインズマーケットインフォメーション)の紹介と活用方法についてご案内しました。
いかがでしたか?
コメントなどをいただけるとありがたいです!
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
スポンサードリンク