オーケストラの配置の意味や理由は?楽器の種類との関係を解説!

オーケストラのコンサートにおける楽器の種類や配置に意味や理由ってあるのかな・・・。

こんな素朴な疑問、あなたも感じたことはありませんか。

実は、小学生以来ぶりにオーケストラのコンサートチケットを購入したんです。

楽しみ~。

せっかくなので、コンサートに行く前に、オーケストラの楽器の種類とステージ上の配置について、気になったのでちょっと調べてみることにしました。

その結果・・・、その意味や理由については、本当に「なるほど」なことばかりでした!!

わかったことをあなたにシェアしますね。

スポンサードリンク

目次

オーケストラの楽器の種類は?

まず、オーケストラの演奏で使用される楽器について、おさらいです。

大きく分けて、

  • 弦楽器
  • 管楽器
  • 打楽器

の3種類になります。

さらに管楽器は、木管楽器と金管楽器に分かれているんですよね。

種類別に、主な楽器をまとめてみました。

弦楽器の種類は?

弦楽器は張った弦を弓で擦ったり、たたいたりして演奏する楽器です。

具体的な楽器には例えば、以下のようなものがあります。

  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス
    など

管楽器の種類は?

管楽器は、木管楽器と金管楽器に分かれています。

木管楽器は、管に息を吹き込んで演奏する楽器の中で、木製および元は木製だった楽器です。

具体的な楽器には例えば、以下のようなものがあります。

  • フルート
  • ピッコロ
  • オーボエ
  • クラリネット
  • ファゴット(バスーン)
    など

金管楽器は、管に息を吹き込んで演奏する楽器の中で、金属でできた楽器です。

具体的な楽器には例えば、以下のようなものがあります。

  • ホルン
  • トランペット
  • トロンボーン
  • チューバ
    など

打楽器の種類は?

打楽器は、その名の通り叩いて演奏する楽器です。

具体的な楽器には、例えば以下のようなものがあります。

  • ティンパニ
  • 小太鼓
  • 大太鼓
  • グロッケン
  • シロフォン
  • タンバリン
  • トライアングル
    など

テレビなどで、各楽器の形をご覧になる機会もあると思います。

また、楽曲によっては、上記に他にも使用される楽器があります。

例えば、ハープやサクソフォーン、ピアノなどです。

ハープや弦楽器、サクソフォーンは木管楽器、に分類されています。

では、ピアノは???

ピアノについては、弦楽器や打楽器、はたまた鍵盤楽器と言われますが、厳密な分類は難しいようです。

それぞれの楽器の特長を生かして織りなす調べは、本当に美しいですよね。

 

オーケストラの楽器の配置は?

オーケストラの配置は、一般的には下図のように、ステージに近いほうから、弦楽器→木管楽器→金管楽器→打楽器になっています。

出典:https://gakufu-ya.com/orchestraより引用

指揮者を囲むようにして、扇型のような半円形に配置されていますね。

これは、かつてギリシャで、円形の劇場の半円形のスペースで演奏が行われていたからなのです。

この、舞台と観客席の間のスペースを、ギリシャ語で「オルケストラ(ορχηστρα)」と言い、これが「オーケストラ」の語源になったとも言われています。

スポンサードリンク

オーケストラの配置に意味や理由はあるの?

オーケストラでは、配置を決める際に

  • 楽器の音量
  • 楽器の音域(高音か低音か)

が、ポイントになります。

ひとつひとつの楽器の音量が小さい弦楽器は、何人かグループを組んでステージ前方に配置されます。

反対に、音量の大きな管楽器ほど後方に配置されているのが、わかります。

これは、楽器が出す音の波長にも関係しているそうです。

  • 高音:波長が短い→遠くまで聞こえない→前方
  • 低音:波長が長い→遠くまで聞こえる→後方

さらに、大きく分けて、

  • ステージ下手(しもて:客席から向かって左側)が高音域を担当する楽器
  • ステージ上手(かみて:客席から向かって右側)が低音域を担当する楽器

に配置されます。

これは、かつてレコーディングする際に、高音と低音を順番に並べていたことから、20世紀に、この配置が広まったようです。

他の配置の種類は?

前の項で紹介したオーケストラの配置は基本的なもので、指揮者や楽曲、またコンサートを行うホールによって異なる配置をすることもあります。

弦楽器の配置

対向配置と言って、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが並ばずに、向かい合うような配置です。

20世紀以前は、この配置が一般的だったとも言われてるようです。

2つのパートのヴァイオリンが左右から聞こえるので、対向配置を好むクラシックファンもいます。

ホルンの配置

金管楽器の中で、朝顔状に開いた部分(ベル)が後方を向いている、ホルン。

客席には、直接の音ではなく、反響板(はんきょうばん)と言われる壁にぶつかった音が聞こえます。

ステージの下手(しもて:客席から向かって左側)、上手(かみて:客席から向かって右側)、どちらに配置するかは、各楽団の趣向や編成によって決められます。

この他にも、ピアノやハープが入る関係で、配置が変わる場合があります。

配置については、指揮者や各楽団の「こだわり」がある場合も多く、プログラムにその理由が書かれている場合もありますよ。

【チケットストリート】 でチケットを入手して、実際のコンサートで確かめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

オーケストラの配置について、まとめてみたいと思います。

  • ステージに近いほうから、弦楽器→木管楽器→金管楽器→打楽器になっている
  • それぞれの楽器の音量や音域によって、前方か後方か、また下手側か上手側か、に配置される
  • 基本的の配置の他に、指揮者や楽曲などによって異なる配置をすることもある

ということがわかりました。

この配置によって、旋律と伴奏が美しく絡み合い、バランスの良いハーモニーが生み出される、オーケストラの演奏。

繊細さと迫力を併せ持つオーケストラの演奏は、今も人々を魅了しています。

コンサートに行ったら、オーケストラの配置についても意識して見てみると、きっと新しい楽しみ方ができますよ。

※この記事を読んだ方はこちらの記事も読んでいます。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする