日本海の排他的水域(EEZ)で、北朝鮮漁船が違法操業を繰り返しているようです。
「盗人猛々しい(ぬすっとたけだけしい)」という江戸時代からの言葉が、自然と頭に浮かんできました。
その北朝鮮漁船を海上保安庁の巡視船が取り締まる画像を公開したそうです。(画像あり)
記事を読んでいて気になったのは、「大和堆(やまとたい)」ということば。
お恥ずかしながら、筆者が初めて聞くことばでした。
そこで、今回は大和堆の位置をまず地図で確認してみよう思います。
そこから、北朝鮮が大和堆で違法操業を繰り返す実態や海上保安庁の巡視船の取り組みにについても調べてみようと思います。
わかったことをあなたにシェアしますね。
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目次
大和堆(やまとたい)の地図(位置)と水深は?
出典:googlemap
まず、そもそものところで、筆者は日本海に関する情報のインプットが乏しいので調べてみました。
- 面積:約103万km2(日本の国土面積は約38万km2)
- 水深(平均):1350m
- 最も深い水深:3796m (富士山の標高3776m)
出典:http://www.nihonkaigaku.org/kids/secret/size.html
そして、大和堆(やまとたい)とは、日本海中央部に位置する浅い部分(海底山脈)とのこと。
地図で確認すると以下のような場所にあります。
出典:http://www.nihonkaigaku.org/kids/secret/size.html
位置で言うと、能登半島から北北西約300キロのあたりです。
断面図のイメージはこんな感じだそうです。
出典:http://www.nihonkaigaku.org/kids/secret/size.html
そして、水深は最も浅い部分で236mであり、日本海有数の漁場でイカなどが捕れます。
また、油田があり石油が採れるという話も・・・
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北朝鮮のEEZ内の日本海大和堆での違法操業の実態は?
#北朝鮮#大和堆
日本国民はメディアの影響で北朝鮮危機が対岸の火事程度の認識だ
米中露の動向を、どーのこうの言う前に現時点の北の外貨獲得の重要手段で有るところの日本海イカ漁(特に大和堆)を徹底的に阻止する世論が必要だ!https://t.co/YtljomPIb2— ジュン坊 (@l6vKTXFA0pEzJif) 2017年8月16日
実態は貧しい北朝鮮の中でも、兵器の製造開発する軍需工場に所属する人民(軍民?)だけは、物資の供給や福利厚生は充実していることはイメージできます。
ただ、現在はその風向きが変わり、軍需品工場が外貨を稼ぎに積極的になっているという報道がありました。
外貨を稼ぐ手段として注目されているのが、日本海の大和堆でのイカ漁。
200馬力の大型漁船3隻と小型漁船からなる50~数百隻の大船団を構成して、向かうのは日本の排他的経済水域(EEZ)にある、大和堆。
年間のノルマは、
- 1隻あたり2000ドル(約22万円)
- 船団全体では50万ドル(約5490万円)
とのこと。
317基地という名称の漁業基地から、100海里(185.2キロ)も離れた大和堆で、1ヶ月間にも渡ってイカを取り続けるそうです。
この背景には、頻繁に出港・寄港を繰り返すと、許可証や証明書が必要になり、海岸警備にあたる小役人的な軍人にワイロを要求され、出費が多くなってしまうという事情があるようです。
・・・北朝鮮の人民も、生きていくために過酷な現実と戦っているのですね。
それもこれも、独裁者の悪政の影響を受けてしまっていることが根本的な原因ですよね。
日本の海上保安庁の取締りの実態は?
北朝鮮のイカ漁船がやばい!
2017年6月以来、北朝鮮のイカ漁が日本海中央付近で300隻も稼働している。周辺海域は「北大和堆(きたやまとたい)」や「大和堆」と呼ばれ、イカなどの好漁場だ。勿論、資金稼ぎの違法操業だ。日本漁船は怖くて近寄れないという。写真は海保の取締風景 pic.twitter.com/gYwds7XPG6
— カトマンズの恋 (@N_Jkoi) 2017年8月31日
ただ、だからといって日本からすれば、そんな違法操業を見過ごすわけにはいきません。
取り締まりをしてくれているのは、海上保安庁と水産庁。
北朝鮮の漁船団に対して電子掲示板で警告したり、放水して取り締まりを強化しています。
ときには、小型小銃で撃ってくることもあるようで、身の危険があります。
こうして取り締まってくださっている方には、本当に頭が下がりますよね。
まとめ
今回は、日本海の排他的経済水域(EEZ)にある大和堆の地図や水深について確認しました。
また、北朝鮮の違法操業の実態(背景)とそれを取り締まる海上保安庁の巡視船の取り締まりについても触れました。
違法操業に手を出す北朝鮮の人民の必死さもなんとなくわかります。
彼ら(彼女)らも、生きていくためには、危険を犯してまで海に向かっていくのですね。
独裁者さえ、なんとかできれば・・・という思いが募ります。
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