韓国では、朴槿恵(パククネ)前大統領の罷免(ひめん)を受けて、次期大統領の投票が5月9日に行われます。同日で開票も行われます。
今回は、大統領に最も近いとされるムンジェイン(文在寅)氏を取り上げます。
経歴についてはもちろんなのですが、ムンジェインと検索すると「女優誰」とか「女優疑惑」とかがヒットするんです。
これが気になったので調査してみました。
また、ムンジェイン(文在寅)氏の政策は、「従北」「反米」「反日」が基本路線ですね。
そうなると、大統領の当選後2017年の日韓関係にどのような影響を及ぼすのかについて考えてみました。
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ムンジェイン(文在寅)の経歴は?
まずは基本的な事項をまとめてみました。
- 名前:文在寅(ムン・ジェイン)
- 生年月日:1953年1月24日
- 年齢:64歳
- 出身:韓国・慶尚南道巨済郡
- 大学:慶煕大学校
慶煕大学校在学中の1975年、当時の朴正煕(パクチョンヒ)政権に反対する民主化運動に携わったことで逮捕され、ソウル市の西大門刑務所に収監された経験もあります。
つまり、逮捕歴ありということですね。
釈放後は兵役の任務につき、1978年に除隊。
(兵役が義務というのは韓国と日本が大きく違うところですね)
1982年に弁護士資格を得て、当時弁護士であった盧武鉉(ノムヒョン)氏の法律事務所に入所し、「弁護士盧武鉉・文在寅合同法律事務所」を開設します。
そこから、政権に反対する民主化運動をする政治活動に傾倒し、2012年には民主党の候補として立候補し、当選を果たしています。
この年6月に早くも大統領選にも臨みましたが、12月の本戦では、朴槿恵(パククネ)氏と接戦の末、敗れています。
女優との疑惑とは?そもそも誰なの?
ムンジェインと検索すると「女優誰」とか「女優疑惑」とかがヒットします。
気になったので調査しましたが、「韓流女優とのドロドロの不倫劇」みたいなマスコミが飛びつきそうなスキャンダラスなことは見当たりませんでした。
ムンジェイン氏は、司法試験合格後の司法修習中の1981年に結婚して、一男一女(息子と娘)をもうけているそうです。
ただ、現在は故人ですが、女優である「キムヨンエ」さんとは、知人としての繋がりがあったそうです。
キムヨンエさんとは2013年に盧武鉉(ノムヒョン)元大統領をモデルにした映画『弁護人』に出演したのがきっかけで知り合いました。
キム・ヨンエさんは、反独裁運動に参加して警察に連行され、拷問を受けた若者の母親スネ役を熱演し、この映画『弁護人』は入場者数約1100万人を記録するヒット作となりました。
実話にもとづいたストーリーですから、かなり見ごたえありますよね。 詳細はこちらをご確認ください。
ただ、当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領政権下においては、政権に批判的な芸能人のブラックリストを作成し、芸能人を芸能界から締め出すとういうことをやっていた時期です。
だから、韓国の国民的な女優キムヨンエもブラックリストに載ってしまうリスクをはらんでいたのです。
ちょっと関係を整理すると、
- ムンジェイン氏とノムヒョン氏は上記で述べた通り合同法律事務所を作った間柄(いわば同志)
- 両者とも「親北」の思想
- 一方のパククネ氏はこれとは異なる思想
- ノムヒョン元大統領をモデルとする映画に出演したキムヨンエさんにムンジェイン氏は感銘を受けて両者は繋がる
- 一方、パククネ政権にとっては歓迎できない(キムヨンエさんがブラックリストに載る可能性)
ということですかね。
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ムンジェイン(文在寅)反日政策で2017の日韓関係は?国交断絶は現実的?
冒頭で述べた通り、ムンジェイン氏の政策の基本は「親中」「反米」「反日」「従北」となりそうだと言われています。
パククネ政権時代の2015年12月、日本は韓国と慰安婦問題日韓合意を行いました。
しかし、ムンジェイン氏は、「日本の責任と謝罪を明確にする交渉が必要」と見直す考えを表明。
日本に対しては強硬姿勢なんですね。。。汗
日韓関係の先が思いやられます・・・
しかし、韓国は一方的に日本に対して国交断絶だ!!とはできないはずです。
理由は、韓国の経済状態は実はガタガタですですからね。
竹島や慰安婦について、反日的な態度と取ることは、国民の不満や怒りの矛先を変えさせる
という意味では、効果があるかと思います。
でもそれでは、それは根本的な問題は解決しません。
2015年2月には、反日的な感情もあり、日本円と韓国ウォンの一定額を、あらかじめ決定した為替レートで通貨交換する協定である、日韓通貨スワップを終了しています。
ただ、世界的な金融市場が悪化した場合、困るのは韓国だと筆者は思います。
何故ならば、韓国は「ドル不足」という根本的な問題を抱えおり、ドル建ての借入れ(負債)の返済が滞る可能性があるからです。
仮に、もしそれが現実のものとなると、一気に韓国は信認を失ってしまいますね。
金融市場の混乱が、いつ、何を端に発して、どのくらいの規模で起こるのか、全く予断を許しません。
平時は強硬姿勢なのかもしれませんが、有事の際は、日本に泣きついてくるのではないか、というのが筆者の見立てです。
やっぱり、背に腹はかえられませんからね・・・w
北朝鮮政策は?
北朝鮮政策についても、パククネ氏とムンジェイン氏は対照的な立場です。
パククネ政権時代、2016年3月に日米韓が対北朝鮮であらゆる分野で協力することも取り決め、6月には日米韓で初のミサイル防衛共同演習も実施しています。
パククネ氏は、対北朝鮮については、常々有事に備えていたようです。
一方、ムンジェイン氏は「親北」というか「従北」とまで言われるほど、北朝鮮寄りの政策を掲げようとしています。
ムンジェイン氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)指導者を「信頼できる相手」と本当に考えているのでしょうか。
これまでの動向から判断すると、まともに協議を行い、約束を取り決め、それを着実に履行するとは、到底考えられないのではないか・・・というのが筆者の印象です。
まとめ
今回は、ムンジェイン氏についてスポットを当ててみました。
現状あまりいい関係とは言えない、両国の関係が改善することを願います。
過去を振り返るのではなく、お互い未来志向で行きましょう~(^▽^)/
ということを期待したいですね。
ではまた。
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