日産自動車のカルロス・ゴーン会長が自分の報酬を過少申告した容疑で逮捕されるという衝撃的なニュースが入ってきました。
容疑の内容は、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)とのこと。
過少申告額の額は億単位とのことですが、具体的な金額はいくらなのでしょうか。
またそもそも、ゴーン会長は一体いくらの報酬を得ていたのでしょうか。
虚偽記載の内容について追いかけてみたいと思います。
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ゴーンの役員報酬金額に驚愕!
ゴーン会長(容疑者へ?)の役員報酬って一体いくらなのでしょうか?
調べてみると・・・2017年度は7.3億円(2017年度)と出ていました。
一般的な感覚だと桁違いな額なのです。。。
しかし、更に驚くべきことがあります。
- 7.3億円でも2016年度比で33%減
- 10億円を下回る役員報酬は4年ぶり(2013-2016年度は10億円超え!)
- 過去最高は、10.98億円(2016年度)
- 2017年度の役員報酬7.3億円は、なんと日産自動車から”だけ”のもの!
- カルロス・ゴーン氏は、仏ルノー会長兼CEO、三菱自動車会長も兼任
- ルノーの役員報酬は、740万ユーロ(約9.5億円)(2017年度)
- 三菱自動車からの役員報酬は2.7億円(2017年度)
- 日産・ルノー・三菱自動車3社分の役員報酬は、約19億円!!
役員報酬ランキングでゴーン氏は何位?
役員報酬の実額だけで考えると、確かに高いのですが、役員報酬を得ている中ではどのくらいの位置にいるのか気になったので、ランキングを調べてみました。
すると、東洋経済のランキングでゴーン氏は18位にランクイン!
出典:2018/09/05東洋経済
ただし、先程お伝えしたように、ゴーン氏は複数の企業から役員報酬を得ているので、合計した19億円で考えると、トップ5には入っていますね。
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ゴーン会長(容疑者へ?)の過少申告額はいくら?
過少申告というのは、例えば実際には報酬を7億円しかもらっていないと税務申告したけど、実際には10億円もらっていた、ということですね。
この例の場合、実際の報酬額よりも3億円過少に申告していたとなります。
では、なぜ過少申告するのでしょうか。
それは、支払う税金を少なくするためです。つまり脱税ってことですね。
10億円もの報酬であれば、約半分5億円は税金で持っていかれてしまいます。
でも7億円と申告した税金では、3.5億円ほどと、1.5億円ほど徴収される税金が少なくできます。
ざっくりした計算ですけど。。
なんか、2017年度の報酬は、前年度よりも33%少ないっていうのが怪しいですよね。
実は、日産からの役員報酬は5年連続で10億円を超えていたのではないでしょうか。
<続報>
その後、次第に情報が明らかになってきました。
特捜部によると、2011年6月~15年6月、実際にはゴーン会長の報酬が計約99億9800万円だったのに、計約49億8700万円だったとの虚偽の記載をした有価証券報告書を、5回にわたり関東財務局に提出した疑い。
出典:日経新聞
ざっくり100億円の役員報酬を、約半分の50億円として申告していたのですね。
これは確信犯とみてよいでしょう。
虚偽記載の内容は?
東京地検特捜部によると、ゴーン会長の容疑は、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)です。
日産は上場会社として、有価証券報告書の提出義務を負っています。
社会的な信用もあり、虚偽の報告は許されません。
でも、ゴーン会長(容疑容疑者)は、嘘の内容をこの有価証券報告書に記載したということですね。
これをすると、投資家(株式市場)の信用を傷づけることになりますから、重要な事案なのです。
まとめ
11月19日(月)夕方のニュース速報(カルロス・ゴーン日産自動車会長逮捕か!?)を受けて、第一報をお届けしました。
そんだけ役員報酬額をもらっておきながら、まだカネカネカネ・・・なんでしょうか。
事実だとすると、2018年における経済界の大きなニュースですね。
要ウォッチです!!
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